「問題解決の“手段”を教える」
勉強をしているのに成績が伸びない。これは受験生の誰しもが経験する悩みです。明確に「ここの部分が理解できない」と分かっているならば話は早いのですが、根深いのは「なにが分からないのかも分からないけどとにかくできない」というもの。この場合、指導する講師が出来ることは2つあります。
- 教科の躓いている箇所を(講師が)見つけ、わかりやすく解説してあげる
- 分からないところの“見つけ方”を教え、生徒自身で見つけさせ、解決策の“探し方”を教え、生徒自身で解決させる
学校であれ塾であれ、基本は前者です。学校・塾側の理由はシンプルに、その方が“楽”でコストがかからないから。一方の生徒側も手っ取り早く先生から教えてもらった方が“楽”なので、ある意味WIN・WINの関係です。
そうであってもエンライテックは後者のやり方で指導をします。我々が伝えたいことは「数学ⅠA問題集のP.93の大問5の(2)の解き方」などではなく、より大きなレベルでの問題発見と解決の手法だからです。
「できない」を分析する
“なぜ?”の連鎖をたどる
教科レベルの問題から勉強計画の挫折など勉強自体に関わる問題まで、必ず「なぜ」を徹底的に追求していきます。大きな問題の原因は小さな問題にあり、小さな問題の原因は極小の問題にあり、と問題自体を細分化する動きが基本となります。
“手段が悪い”のか“状態が悪い”のか
問題の原因を突き詰めていく際には、その問題は“手段がよくなかった”から発生したのか、あるいは、必要となる知識の欠如など“状態がよくなかった”から発生したのかを切り分け、さらに細分化していきます。
“なぜ”から生まれた大量の“小さな問題”
“なぜ”を突き詰めると山のような小さな問題の粒が見つかります。これこそが、その後にやっていくべき勉強の課題そのものなのです。
改善計画を作る
小さな問題の粒を集めたあとは、それを処理するフェイズです。ここからは教科学習の具体的なやり方が主になりますが、注意したい点がいくつかあります。
- 所要時間とチェック手段を明確にする
- コストに見合うリターンがあるかを確認する
この二つはいずれも生徒自身では気づきづらいポイントです。ある問題に直面したとき、それは絶対に解決しなければならない問題でしょうか? 解決することで得られるリターンが少なく、解決に膨大なコストがかかるのであれば、あえて放置する選択が理性的です。保護者の皆さんは日々の仕事の中でこのような状況に出会うことが多いと思いますが、これは受験に向けた勉強でも本質的には変わりません。
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